【基本】バルブの操作方法を学ぶ。超オーソドックス!!【手動丸ハンドル・チェンハンドル】
こんにちは。近江クリエイトです。
バルブの操作の仕方も種類が様々・・・
「どんな種類があるのか知りたい」
「それぞれの特徴を知りたい」
このような疑問にお答えします。
今回は超オーソドックスな【手動丸ハンドル・チェンハンドル】について解説します。
この記事を見れば、手動丸ハンドル・チェンハンドルの基本が分かります。
バルブの操作機として注意事項や実務で役立つ情報も記述していますので是非参考にしてみてください。
目次
- 手動丸ハンドルとは?
- チェンハンドルとは?
- 丸ハンドルからチェンハンドルの交換は可能!
- 注意!割れることもある・・・
- まとめ
1.手動丸ハンドルとは?
バルブ操作において最もオーソドックスな形です。
車のハンドルと同じような形をしており、そのハンドルを回すことでバルブを開閉させることができます。
仕組みとして、ハンドルを回すことによって「スリーブ」→「ステム」と力が伝達することで弁体を上げたり、下げたりしているのです。
よって一般的には、仕切弁、玉形弁のように弁体が上下する物で用いられます。
ハンドルの操作力はハンドルの径による。
ハンドルを操作する力は、その人の「力」にも影響しますが、機械的には「ハンドルの径」に影響します。
径が大きいほど操作力は上がりますし、逆に小さいほど操作力は下がってしまいます。
乗用車よりバスのハンドルが大きいのと同じ理由ですね。
なので操作力の必要なバルブ程ハンドルの径は大きくなります。
バルブのクラスが上がれば必要な操作力も大きくなるので、同じ口径でもハンドルは大きくなります(10K<20K<30K)。
2.チェンハンドルとは?
先程の丸ハンドルと仕組みは同じですが、ハンドルにチェンを引っかけることで手の届かない高い位置についたバルブを開閉することができます。
イメージとしてはこのような感じですね。
チェンハンドルを選定する場合の必須事項
チェンの長さを決めないといけません。
その長さについては「ハンドル中心から垂れ下がった先=ℓ」が必要です。
これでメーカーには伝わりますので覚えておきましょう。
3.丸ハンドルからチェンハンドルの交換は可能!
「丸ハンドルの物を設置したが、高い所に取り付けた為、チェンハンドルに交換したい・・・」
そんな時も後からチェンハンドルに変更することは可能です。
なぜなら部品を交換するだけだからです。
丸ハンドルの場合、「スリーブ+ハンドル+ナット」で取り付けていますが、チェンハンドルの場合、「スリーブ+チェン用ハンドル+チェン取付ガイド+チェン+ナット」で構成されます。
よって、このチェン用ハンドル+チェン取付ガイド+チェンを新たに用意するだけで交換が可能なのです。
交換手順
では、その交換手順も紹介します。
もしスリーブの雄角とチェンハンドルの雌角が合わない場合は、スリーブ側の角の接する面を削って調整してみてください。
4.注意!!割れることもある・・・
丸ハンドル、チェンハンドルは主に「FC」「FCD」「ADC」で製作されることがほとんどです。
(本体がSCPH2やSCS13AでもハンドルはFCDであったりします)
その為、衝撃や負荷がかかりすぎると割れてしまうことがあります。
なので取り扱いには十分に注意が必要です。
・クレーンやチェンブロックでハンドルスポークを吊り上げた場合
・ウィルキー等で強引に開閉させた場合
・重機等をぶつけてしまった場合
5.まとめ
今回は【手動丸ハンドル・チェンハンドル】について解説しました。
バルブにおいては最も基本的な操作方法なので是非覚えておいてください。
最後に・・・
こちら近江クリエイトでは、このような「丸ハンドルの物を自動化したい」、「ハンドルの位置をもう少し高くしたい」等のお困りごとにも改善できるようあらゆる提案を致します。
是非、お問い合わせください。