【必見】良い物をより安く買う方法!この2つ意識してみませんか?
こんにちは。近江クリエイトです。
以前こちらの記事で製品の価格について解説しました。
【超重要】結論・・・「良い物は高い」んです!~工業製品の価格とは?~
そう言ってもやっぱり「より安く買いたい!」と思いませんか?
ということで今回は「良い物をより安く買う方法」について解説します。
この知識があればネゴ交渉にも最適です!
目次
- 方法1つ目「まとめ買い」
- 方法2つ目「定期購入」
- 注意!単純な安物買いは危険!
- まとめ
1.方法1つ目「まとめ買い」
製品の価格というのは、生産コストから積み上げていくので、コストを抑えることができれば、その分価格を抑えることができるのです。
それについて有効なのは、まず「まとめ買い」です。
なぜなら1台作るより同じ物を5台作る方が、そこにかかる製作費が抑えられるからです。
例えば、あなたが夕食にカレーを作るとしましょう。
あなた一人分を作るのと家族5人分を作るのとで手間は変わるでしょうか?
作る手順は同じなので手間はそこまで変わりませんよね?
仮にその手間賃を1,000円とした場合、
・一人分だとそのまま1,000円
・五人分だと1,000円/5人=200円
製作コストが1食 800円も抑えられるのです。
これは工業製品においても同じことが言えます。
1台よりも多く作らせてコストを抑え、それを「まとめ買い」することでより安く買うことができるのです。
【ワンポイントプラス】
口径違いやバルブの種類が違えば、直接的に製作コストを抑えることには繋がりません。
但し、それでも「まとめ買い」することで、トータルで大きな利益を見込める為、安く買う方法にもつながります。
2.方法2つ目「定期購入」
2つ目の方法は「定期購入」です。
これは「毎月1日に10台購入する」という様なものです。
なぜ効果的かというと予めその予定に合わせて製作準備ができるからです。
こちらも夕食のカレーを例にすると、
あなたの家は毎月1日の夕食はカレーにすると決めていたとします。
その場合、事前に買い物も済ますことができますし、作るのも前日やそれより前に作って置いておくこともできますよね?
そうすることで、「あなたの都合」で他の夕食の準備と一緒に目的のカレーの準備ができます。
これも工業製品においても同じことが言えます。
定期的に何台作るか計画があれば、「製作者」の都合で準備できる為、生産コストが抑えられるのです。
【ワンポイントプラス】
工場の生産というのもラインを止めずに回転し続けることが大事になります。
その中で「定期購入」分は1つの枠として生産計画を立てられるので、「製作者」にとっても、ラインを止めない為に非常にメリットがあるのです。
3.注意!単純な安物買いは危険!
製品の価格には、全て意味があります。
単純に安い物だからといって購入に至ると損をする可能性があります。
なぜなら、そもそも仕様を満たしていない場合や低クオリティの可能性があるからです。
例えばこんな場合が考えられます。
①プラント配管で強度が求められるケースにおいて
「A社はそれを考慮し強度のあるステムを使用していたが、一方B社はそれを知らず標準的な並みの強度のステムを使用していた。」
もちろん強度のあるステムの方が価格も高くなるので、B社を採用したが、使用後1年以内でステムが曲がり破損した。この場合は、求められる仕様を満たしていないことになります。
②同等品を比較して安価な方を購入するケースにおいて
「大手A社と中小メーカーB社の同等品を比較し、B社の方が圧倒的に安いのでそちらを採用した」
しかし、使用後1年以内にバルブ本体にピンホールができ破損に至った。この場合、本来、同じような規格の物なので価格差が大きく出るはずがありません。
それなのに圧倒的差が出たということは、適切な製造方法がとられていないや品質管理に問題があるなど低クオリティの可能性が考えられます。さらにこのケースだと、クオリティ面をカバーする為に大幅に利益を削り、「販売すること」のみに注視した策がとられる可能性もあります。
以上から、単純な安物買いが良いという訳ではありません。
あくまで良い物を!そして購入方法や条件を提示して安く買えるようにするのがベストだと考えます。
4.まとめ
改めてですが、「安く買いたい」ということは、つまり「安く作らせる」ことができればいいのです。
その為に有効な手段としては、この2つです。
①「まとめ買い」
②「定期購入」
是非、日々の業務でも活用していただきたいと思います。
そして最後に、僕の記事では、何度も言っていますが、製品の価格には意味があります。
それを無理に値下げしようとすると、価格設定のバランスが崩れ品質低下につながってしまいます。
逆に、今回解説した内容を理解していれば、メーカーに対しても「製作側」の立場を知った上でネゴ交渉ができます。
これは非常に有利になりますので、是非覚えておいてください。