【必見】汎用バルブとは何か?汎用バルブを選ぶ際の注意点とは??

こんにちは。近江クリエイトです。

流体を制御するために用いる「バルブ」。
あなたは、この「バルブ」を作っている会社は何社あるか知っていますか?

 

正解は200社以上です。
もちろんバルブと言っても様々な種類があるので、会社の数以上に多くの形のバルブが存在します。

なので、

「どこのバルブメーカーがいいのか分からない」
「A社とB社のバルブの違いがよく分からない」

と思う方も少なくないと思います。

 

でも実は、大手メーカーも中小メーカーもほとんど同じ様な物を作っているんです。

それはなぜかというと、作られているバルブの大半が「汎用バルブ」だからです。
なので正直、仕様に大きな差はありません

そう言うと「どこのメーカーの物でもいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、その中でも注意することがあるんです。

ということで今回は、そもそも「汎用バルブ」とは何か、そして汎用バルブを選ぶ際の注意点について解説していきます。

目次

  1. 「汎用バルブ」とは?
  2. なぜ、「汎用バルブ」の製造が多いのか?
  3. 汎用バルブを選ぶ際の注意点とは??
  4. 代表される大手メーカー一覧
  5. まとめ

 

1.「汎用バルブ」とは?

結論から言うと、汎用バルブとは規格や確立された基本形に沿って製作されている物のことです

規格にはJISやASME、ISOが有名ですが、そこには材質や形状、面間、肉厚、レイティングなど、事細かに規定されています。いわゆる「このような形で製作しましょう!」というようなバルブ製造の教科書です。

また確立された基本形というのは、規格こそはないが、このバルブは「みんな同じ形で作っている」という物です。例えば、どのメーカーも同じ材質で同じ面間で同じような構造で作っている物のことを言います。ボール弁や調節弁はほとんどがこれです。

これら何か基準となるものや基本形に基づいてバルブ製造は行われているので、バルブの仕様に大きな差が出ることはありません。

つまり、汎用バルブとは「互換性のある物」のこととも言えます。

2.なぜ、「汎用バルブ」の製造が多いのか?

冒頭に、大手メーカーも中小メーカーもほとんど同じ様な物・・・「汎用バルブ」を製造していると言いました。
では、一体なぜでしょうか?

それには、大きく2つ理由があるからです。

①製造が簡単だから

1つ目の理由は、製造が簡単だからです。
それは構造が単に簡単という訳ではなく、規格や基本形といったお手本が多くあるということです。

例えば、白い紙に「犬の絵を書いてください」とだけ言われると中々うまく書けないですよね?しかし、「この絵をマネしてください」「犬の絵を書く時は、このようにして書いてください」と言われると書くことはできますよね?

それと同じで規格や基本形というお手本があれば、皆それに準拠して製作することはできるんです。

②需要が多いから

2つ目の理由は、需要が多いからです。

「止める、流す」が基本となるバルブ。確かにそれだけであれば、それ以上に特別な要素はいりません。ほとんどがそのような汎用バルブで流体を制御できるからです。それだけ、基本の形がしっかりとしているという言い方もできるかもしれません。

それにあなたもバルブを採用する時「何かの規格」に則っている方が安心しますよね?このようにユーザー様の多くは、「独自性」より「確実性」を好まれる傾向があります。

つまり、特別仕様の必要性が少なく、「確実性」が求められやすいということです。

 

なので9割以上の会社が汎用のバルブをメインに製造しています。

3.汎用バルブを選ぶ際の注意点とは?

「汎用バルブ」はどこのメーカーも仕様がほとんど同じになりますが、その中で、個人的には汎用バルブは大手メーカーの物を選ぶ事を勧めています。

その理由は、大手メーカー程「経験値が多い」からです。
詳しく説明すると大手メーカーには、次の特徴があります。

・販売実績が多い。

・クレーム数を経験している。

・実験結果も多い。

 

圧倒的に数を生産し、販売しているので、あらゆる流体や条件に対しての使用実績が多くなります。その分、ユーザー様からのクレーム件数も多くなります。しかし、言い換えればクレームも実際の現場からのフィードバックです。それらも物づくりの立場からすると貴重な意見となります。

そして、大手メーカーである程、実験設備も充実していて日々実験や検証もしています。そこで得たデータはまた販売の時にも活用することができます。

これら多大な販売数から経験や実験を繰り返し、知識を蓄積しているということです。

やはり経験から得る知識は、対応力も生まれる為、信頼性も高いと言えます。
特異性があまりない「汎用バルブ」であれば、尚更、信頼性のある大手メーカーがいいのではと考えます。

4.代表される大手メーカー一覧

1.総合バルブメーカー

KITZ:あらゆるジャンルを幅広く扱っている日本№1の総合バルブメーカー

・同グループの東洋バルヴ

プロテリアル(旧日立バルブ):マレブル、ステンレス等

2.バタフライ弁メーカー

巴バルブ:バタフライ弁メーカーの先駆者

3.ボール弁メーカー

日阪製作所:特殊対応も豊富

 

他にも汎用バルブは多々ありますので、それぞれのバルブの大手メーカーは要チェックです。

 

バルブといっても仕様や種類は様々・・・そんなバルブについての相談先は重要!

配管資材におけるバルブは、種類やメーカーも多く、その中から選定するのはかなりの知識と判断力を要します。またお客様の「このような物がほしい」といったご希望を叶えるためには、バルブの知識だけに限らず、現場の経験値や現場の知識が不可欠です。

そこで株式会社近江クリエイトは、様々なバルブ技術者様のネットワークの構築や100以上の現場に赴き「実際に見て考えること」に注力してきました。これら培った豊富な知識と現場経験を元に、仕様・状況に合わせた最適なバルブを提案、選定致します。

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5.まとめ

今回は、「汎用バルブ」とは何か、汎用バルブを選ぶ際の注意点について解説しました。

最後に今回の内容についておさらいです。

①汎用バルブとは規格や確立された基本形に沿って製作されている物のこと

②汎用バルブには大きな仕様の差が出ないので互換性がある

汎用バルブは大手メーカーの物を選ぶ事をおススメ

以上が今回のまとめとなります。

汎用バルブも同じ様な構造だからと言って他の安い物ばかりに目を向けると「製品の質が悪い」「対応が悪い」と言ったことにもつながりかねません。価格設定には全て意味があるので価格だけで走るのは要注意です。

その辺りも踏まえ、今回の記事が汎用バルブとは何かについての参考になればと思います。

 

その他にもバルブに関して記事にしています。
よければそちらも参考にしてみてください。

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